5月【所感と、競書優秀作品のご紹介】

いよいよ「令和」元年となりました。
新年、新年度とも違う緊張感を感じております。
「令和」初日を皆さまはどのようにお過ごしでしょうか。

どんな「令和」の時代となるのでしょうか。
これからご紹介する所感でも、「令和」について触れておりますので、
早速ご紹介させていただきます。

*2019年5月号 所感  *******************************************************

4月1日午前11時40分頃、新元号「令和」が発表された。

いよいよ5月1日に元号が「平成」から「令和」に改元される。
小生は大阪のお稽古に向かう車中の中の掲示板で確認をした。文字が飛び込んできた
ときは一瞬「昭和」になじんでいることあり違和感がなくスッ と入ってきたのを覚えている。
「和」という文字が再度使用されたことに、平和の世 の中を日本全体が求めているとうことも
同時に感じ取れた。 安倍首相の冒頭発言において「文化を育み、自然の美しさをめでる
ことができる平和な日々に心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ちあふれた新しい
時代を国民の皆様と共に切り開いていく。」とある。 昨今、書道人口は減少しつつあり、
特に若年層においてはSNSの普及により書に触れ る機会が少なくなったことが現実味を
帯びている。

五万を超える漢字、五十音のかな、六つの書体という、世界でいちばん字の豊かな国である
日本に生まれ、書道文化に携わる者として、伝統文化の維持、普及活動を引き続き
行なっていきたい。 そして何よりも会員諸氏一人一人に対し、感謝の念を抱きながら、
八十年以上にわた り大切に受け継いできた日本書鏡院の教えを大事に、実りの多い
豊かな時間を過ごし ていきたい。 

さあ「令和」を書いてみよう。「字は自だ。」 是非自分の思いを乗せてチャレンジしてほしい。

さて、「令和」でにぎわっている頃、本部の前にある目黒川沿いの桜は花冷えが続 き、
ちょうど今年は桜満開の中、恒例の筆供養を本部隣の海徳寺にて無事に終えた。
毎年筆供養では役目を終えた筆に対する感謝の気持ちと、筆を作る際に提供してくれた
動物達の供養、そして書道の上達を願い、お焚き上げをする供養である。
平成元年に建立された筆塚も当院と共に、平成の時代を歩んできた。これからもまた
新たなる時代へと続けていきたい。
今月三十日より、第三十六回日本書鏡院選抜展が開催される。
十連休の真っ只中令和の幕開けに相応しい展覧会になりますよう会員一同、
足を運んでいただくことを願っ ている。
八月に行われる第五十回御岳山講習会の際に使用する「誠」の文字の応募が三月末日で
締め切られた。 約百点もの作品が出品され、御岳山講習会の諸先生方と共に作品を選んだ。
様々な書風で書かれており一点一点とても見応えのある作品ばかりであった。
今回出品してくださった会員にお礼を申し上げたい。発表は六月号の予定である。

*(耕史記)*********************************************************************


第三十六回日本書鏡院選抜展は、5日まで開催しておりますので、
お近くにお出かけの際は、ぜひお立ち寄りください。

続いて、5月号の競書優秀作品のご紹介となりますが、
学生部競書作品について、名前も含めてのご紹介となりましたことをご報告致します。

一般部は名前、雅号の落款ですが、学生部は苗字も含めた名前だったため、
個人情報の観点から名前部分を黒で塗りつぶしをさせて頂いておりました。
先日の日本書鏡院支部長会議にて、名前の部分も含め作品である、支部等の情報を
公開しないといったルールの下、紹介させていただくこととなりました。
3月4月のご紹介についても塗りつぶししない状態で再公開させていただきました。

今月は学生部優秀作品のご紹介となります。

<学生部競書優秀作品>

高校生
中学生
  
小学生







<学生部一字競書優秀作品>
高校生
中学生
小学6年、5年
小学4年、3年
小学2年、1年、幼年