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6月号「所感」と「優秀作品のご紹介」

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自粛生活中だからこそできる「書道時間」の使い方について、会長の想いをご紹介いたします。   *2020年6月号 所感  ******************************************************* * * * * * 今年も天気に恵まれていたGW。   毎年この時期は銀座鳩居堂で選抜展が行われていたはず。 毎年当たり前のように通年開催していた選抜展さえも作品を披露する機会を奪われた。   さらに今月は残念なお知らせをしなければならない。 昨年50回を迎えた、 八月下旬に開催している御岳山夏期書道講習会の中止も、 苦渋の決断だが決定した。   さすがに団体としての活動が休講・延期・中止が続き、 全くの活動ができないうえに、 さらにはお世話になっている業者の方々の厳しい実情を聞いていると、 胸が痛い。 さらには腕一本で生活している先生方のお話を聞くと、 公民館やカルチャースクールなどが軒並み休講。 まだ先の見通しがたっておらず、 お稽古自体も縮小している状況で、 小生含め、 腕一本で食べていく事が、 どれだけ大変な事であるかを改めて思う。   ただ普通の生活をしたいだけなのに、 多くの犠牲を強いられている生活。   そんな中、 先日イタリアのバンバルディア州クレモナ在住の日本人ヴァイオリニスト横山令奈氏が病院の屋上から演奏をした。 眼下には野戦病院が並ぶ中、 響きわたる音色に込み上げる感動をおさえることが出来なかった。 この音色にとても勇気をもらった。   この直後、 会員の方から 「ステイホーム週間で今まで以上に家にいる時間が長く、 書道に向き合い、 心身ともに落ち着いた書活動が出来る」 というたくさんの声も聞こえてきた。   これから生活様式を変えていかなければならない世の中になりつつあるなか、 そんな時ふと、 一人での空間で学べる 「書道」 は実りの多い豊かな時間を過ごす事が出来る習い事ではないかと考える。   コロナがきっかけで家にいる事も長くなったし、 時間もあるし書道を習おうかな?そんな方々が増えてほしいと願うばかりだ。    書と豊かな時間を過ごしてもらう為に強く訴えたい事がある。  会員諸氏は手が先に墨汁を取っていないだろうか?  さあこの豊かな時間があるからこそ