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販売品のご紹介

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  2024年4月から、 日本書鏡院ホームページ より 耕南千字文をはじめ、墨汁や固形墨など、購入のお申し込みできるようになりました。 日本書鏡院会員はもちろん、会員でない方もご購入できます。 購入可能な商品や購入方法は、 販売品の紹介 ページをご確認ください。 ※ ご注文の流れ ページに、ご注文から商品発送までの流れを記載しております。   ↓ 耕南千字文購入できます!

4月号「所感」

   今月の所感のご紹介となります。 *2024年4月号 所感 ******************** 今年も筆供養・支部長会議が4月7日に行われる。 一年間頑張って使用してきた筆に感謝の気持ちや思い出を込めて、 本部隣の海寺において筆塚の前で供養する。  毎年この時期になるとアナウンスをさせて頂くのだが……  支部長の皆様。 一人でも多くの生徒並びに、 学生であれば保護者の皆様にお声がけをいただきたい。 この特別な瞬間を一人でも多くの会員諸氏と共有したいと思っている。  筆供養とは、 書道の神様・菅原道真公にちなんで筆・筆記用具などが焚き上げられる。 空にあがった煙を浴びると筆が上達すると言われていることもあり、 書道上達と心身健康をお祈りすることもできる。  小生の育美書道教室の生徒も少しずつだが、 学生が増えつつある。 子ども達に感想を聞くと、 こぞって話すのは燃やすところを一度も見た事がなく、 煙の独特のにおい、 炎の激しさがこんなにすごいものだと思わなかったと実体験をもとに語る。 これは都心の生活環境も関係しているからだろう。 しかし生徒達が話していることは、 全て 「五感」 を感じているからこそ、 話しとして出てくる会話なのである。  いったい年を重ねた私達は、 便利さがゆえに、 最近 「五感」 に働きかける機会を設けているだろうか。 脳の疲労回復が出来るポイントは 「五感」 に働きかけることとしばし聞く。 脳が健康であれば、 日々のストレスの影響を大きく受けることなく、 心と体を健やかに保つことが出来る。 筆供養に足を運んでくだされば、 「五感」 を刺激して、 得るものがたくさんあるのだろう。  アジア最大級のゴルフショー 「ジャパンゴルフフェア2024」 が9日パシフィコ横浜で開催され、 男子ゴルフで3月に史上最年少でプロ転向する香川友君の応援をするために、 パフォーマンスにて大きな筆を揮わせてきた。  彼が小学生の時に私の知人に指導を受けていたこともあり、 数年来の付き合いである。 友君は小学生らしからぬ体格からくり広げるパワーで飛ばし、 持ち前の身体の柔らかさを生かしたショートゲームの上手さ、 いずれプロになるであろうと確信をしていたのを覚えている。 プロ宣言をすることを聞き、 その前にどうしてもゴルフを頑張

3月号「所感」

 今月の所感のご紹介となります。 *2024年3月号 所感 ******************** 1月21日。 水天宮にあるロイヤルパークホテルにおいて新年会がとどこおりなく行われた。 約200名の皆様にお越しいただき、 4年ぶりの再会に慶びを感じた方が多かったことだろう。 色とりどりのお着物姿の方達がたくさんおり、 色々な方が懐かしく挨拶したり、 お話をしたり、 改めて久しぶりの光景に感慨深いものを感じた1コマだった。 みんな笑顔だった。 くじ引きでは 「墨が当たった! 筆が当たった! ホテルのパンがあたった!」 と喜んでくれていた方々もいた。 娘と一緒に壇上に上がった佐々木素光先生のお弟子さんである高校生も突然であったが堂々と役目を果たしてくれた。 そして新年会では必ず浪曲師澤孝子師匠の浪曲が響き渡っていたが、 その声はもう聴けず。 澤雪絵氏が立派に受け継いでくれた。 ここ数年はコロナ禍だったということもあり、 「孤食」 という言葉をよく聞いた。 2002年に65歳以上の高齢者を対象に調べたところ、 ひとりで食事をする場合、 家族や友人たちと食事をするより栄養素の過不足がみられるという新聞記事を見たことがある。  「孤食」 でも家族や友人に何を食べたか話すことで食事を見直すきっかけになるとも書いてあった。 食事はおいしさや楽しさを感じる場所であり、 誰かの存在があってこそ食事が進む。 単身世帯の増加や人口減少などを背景に孤食が身近になりつつある現代で 「みんなで食べるひととき」 が貴重な場になっていると聞く。 「日本書鏡院」 というコミュニティーを通して、 人と人がつながるライフスタイルの場所を 「誰かと食べるご飯はおいしい」 とこの新年会を通して、 生きていく中で幸せと感じてもらえただろうか。 また来年以降も笑顔につながる会にしていきたい。 さて12月に文化庁が 『書道』 がユネスコ無形文化遺産に登録を申請する候補として、 選定されたと発表した。 26年秋の実現へ向けて大きな一歩を踏み出したといえる。 改めて 「書道文化」 を発展させるべく、 小生も一人でも多くの人に書道の良さを伝えていきたいと考える。 *(耕史記)****************************

2月号「所感」

   今月の所感のご紹介となります。 *2024年2月号 所感 ********************  令和六年能登半島地震により、 被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。   新年早々、 心がざわつく出来事が相次ぎ、 お正月気分が一転した幕開けとなった。  ニュースを通して思うこと。  何より大事なのは平穏に生きることがどれだけ幸せなことだろうか。  一日一日がとても大事であることを痛感している。 当たり前の生活を過ごして、 夜寝る前に今日も何事もなかったことに感謝して、 寝床につく。 書に向き合える時間、 日々に感謝して今年一年を過ごしていこうと思う。  さあ日本書鏡院の再スタートが始まる。  始めは1月21日に行われる新年会だ。1月10日の時点で180名程の参加希望があり、申し込みの度に 「みんなと会えるのを心待ちにしていた」 という声が多くあがっている。  日本書鏡院として皆さんに楽しんでいただけるような式典にしたいと考えている。  四年ぶりのコロナ明け、本格的な新たなる幕開けということで、本年はこの書鏡誌を通して、小生より会員諸氏に様々な発信をしていきたい。  差し当たり鳩居堂選抜展の下見会が二月十一日に迫っている。今年で四十回目となる。銀座鳩居堂の画廊が三階に出来た年、祖父耕南の七回忌の記念展を開催したのが最初であった。 以後選抜展として、四十年休む事無く続けてこられたのは書鏡院の先人の方々と現に毎年漢字部・仮名部の審査員及び前年度の書鏡院展で院賞以上の出品者に与えられた資格を持つ方々のおかげである。 鳩居堂画廊での延人数を考えると二千人位は出品されていることと思う。 おそらく鳩居堂画廊で四十年三階以後四階併設後二フロアを借館している書道会も少ないのではないだろうか?  今年も又々ご協力、 ご支援を頂くことになりますが、 どうぞよろしくお願い申し上げます。 *(耕史記)****************************

1月号「所感」

 今月の所感のご紹介となります。 *2024年1月号 所感 ********************  明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い致します。  日本書鏡院会長としての長谷川耕史。 個人として書家として活動している長谷川耕史。 今年からはいよいよ日本書鏡院としての活動が多くなりそうだ。  ただ日本書鏡院の活動が会員全員に伝わり、 全員が誰でも参加方式を取っているかというと、 残念ながら会員全体に伝わっていないのが現状である。 それはなぜか。   「発信力」 が足りないのだ。 今現在本部と会員がつながる唯一の手段、 「月刊誌」。 毎月同じような内容でどれだけの会員が見てくれているだろうか。 自分の名前や写真版の掲載している部分しか見ていない方が大半だと推測する。 この月刊誌を上手く発信元として今年は活用していきたい。  一昨年の個展で、 「品川に書道教室があったなんて知らなかったわ」 これをどれほど聞かされてきたか。 90年も続く書道団体であるのに、 小生は一体今まで日本書鏡院としてどれだけPRしてきたのだろうか。 「認知度」 がとにかく低いのだ。  日本書鏡院としては一年間にこれだけのイベントがあるにもかかわらず、 日々の仕事に毎日追われ発信を怠ってきたように思う。 一人でも多くの方に認知度を高めて、 最終的には日本書鏡院の会員として誇りをもてるような団体にしていくことが小生の使命であると考える。 一月 四年ぶりの新年会   「着物を着て参加させていただきます。」 「久しぶりに他の支部の皆さんと顔を合わせたい」 「受賞した方をお祝いしたい」 という声が上がっている。  また 「一人で不安ですが大丈夫でしょうか?」 という声もある。 安心してほしい。 全力でサポートさせていただく。 四月 筆供養  江戸時代から日本で続く伝統行事であるこの 「筆供養」 を、 一人でも多くの方にご参加いただきたい。 筆を提供してくれている動物への感謝とこれからの書道上達を願うことが筆供養の意義である。 学生部の生徒にも参加していただき、 自身が使用した筆を供養してほしい。  今年は書鏡院にとどまらずSNSでも発信していきたいと考える。 まずは、 支部長からの発信はとても重要であるので、 皆様方へのお声がけををお願いしたい。 五月 第40回日本書鏡院選抜展

12月号「所感」

今月の所感のご紹介となります。 *2023年12月号 所感 ********************  創設90年目の節目となる本年、 第64回日本書鏡院展もほぼ快晴の中、 全日程を無事に終了した。  出品者の皆様・ならびに展覧会開催にあたり、 ご尽力いただきました、 諸先生方の皆様、 そして各支部長の皆様におきましては、今回初めて新たに出品票も新しくなり、 色々と不明な点があったかと思う中、 適宜ご協力をいただけましたことに感謝を申し上げたい。  また出品者様も作品作りにおいて、 この猛暑の中本当にお疲れさまでしたと、 感謝を申し上げたい。  前月の所感で一人一人にお話を伺いたいと記載していたせいか、 色々な諸先生方、 並びに支部長・会員の皆様と今現在行っていること、これからの要望などを多く伺うことが出来たのは、 小生にとって今後の大切な学びとなった。 色々とお話を聞いた中で、  「枠の中で決まりきった作品を出し続けることが果たしてそれでいいのか……」  ある出品者の方から貴重なお言葉を頂いた。  またある方からは、 「どうせ書道をやるならば、 『楽しく学び』 『上手く』 なりたい」 というお声もいただいた。  これは全員が思うことであろう。  そもそも芸術というのは、 「好き」 なのと 「完成度」 が違うものである。  ゼロからイチを作りだす作品作りはみな一緒だ。 確かに基礎的な筆法を学び、 習得しなければならない。  ただれんばかりの力強さ・感情をぶつけ、 大きな筆で創造しながら豊かな文字を作り上げて作品として仕上げていく。 そんな正解がない書道のなかで、 ゼロから生み出す表現のみで、 楽しさを披露することもありなのではないだろうか。  書を今に伝え、 継いでいくには、 最終的には来場者の皆様がそれぞれの作品に感動して頂くことだと考えている。 支えてくれる人を大事に、いただいたご意見を決して無駄にしないようにしたい。  改正点においては、 必ず常任理事会・理事会などにも提案していくように努めて参りたい。  この会期中に5歳の女の子が、 鑑査員である松原溪真氏の篆書の作品を前に、 一文字・一文字を目で見て感じたまま全身で表現している場面に遭遇した。  「この文字はね。 こんな感じ!」 「こっちの文字はこうかな?」 「あっ。 この

11月号「所感」

今月の所感のご紹介となります。 *2023年10月号 所感 ********************  今月は第64回日本書鏡院展が10月24日 (火) から30日 (月) まで開催される。  コロナ禍から解放されての対面的な行事であり、本格的に動き始めた最初の展覧会だ。たくさんの方に是非ご来場いただき、一人でも多くの方に会員諸氏が一生懸命に書き上げた作品を御覧いただきたく、切に願う。 チケットがないという方は、本部より送らせていただくので、 何なりとご連絡をいただきたい。  今年も残りわずかになってきたが、 我が日本書鏡院は先をみつめていかなくてはならない。 いよいよ来年から、数年間お休みしていた行事を活動化していく考えだ。 どうしても会員の年齢層が幅広いため、慎重に行動していかなくてはならない部分があったのも事実だ。 本年90年目を迎えることが出来たが100年目を迎えるためには、日本書鏡院としては、 伝統を継承していく部分に加え、 新たな活動が必要不可欠である。 多方面に目を向けて積極的に動いていきたいと考えている。 その為には会員全ての方のご協力がないと成り立たないと考える。 小生一人が暴走するわけにはいかない。 一人一人の貴重なご意見を聴いてリニューアルするつもりで、 新たなる会の構築をしていきたいと考えている。 皆々様のご協力をお願いしたい。 ①祝賀会・新年会の開催  2024年1月21日 (日) 12:00~ 於 ロイヤルパークホテル  数年ぶりに皆々様にお会いすることがとても重要だと考える。 支部間の交流が出来るのも楽しみのひとつである。 一人でも多くの参加者を希望する。 お一人様でも安心してご参加できます。 ②銀座 鳩居堂においての日本書鏡院選抜展 第40回記念の開催  これは毎年行われているが今年の盛況ぶりを見て、 ただ陳列するだけではなく、 新たなる企画などがあがれば、 前向きに検討する。 インバウンドにも対応できるよう、 英語の話せるスタッフの対応等、 仕組みも考えていきたい。 ③奥多摩御岳山合宿開催  こちらは四年ぶりの開催である。 会員の方からの待ち焦がれた声を聴くにつけ、 有意義な合宿にするための準備を早い段階から進めていきたい。 ④第65回日本書鏡院展へ向けての新しい挑戦  アルバムを発刊する節目の年となるが、