10月号「所感」

今月は臨書課題への取り組みについての会長の想いをご紹介いたします。

*2020年10月号 所感  ********************  

日々東京のコロナ感染者の数に一喜一憂する日が日常の光景になった。 コロナ感染に気をつけながら共に仕事、 生活をすることが当たり前になってきた。

会員の皆々様はいかがお過ごしでしょうか。

四月号で書道は一人で密になれる時間が持てる。こんなときだからこそ臨書に臨んでほしいと提案をしてきた。

毎月の競書を審査するにあたり、臨書作品のレベルの差を高段者の位で歴然と感じるのである。 原本と同じように書くことを心掛けているだろうか。 作品と原本を一枚書き上げるごとに検証することが肝要である。
臨書をするときに、 会員諸氏はどんなスタンスで臨んでいるだろうか。ここ何ヵ月か審査をしていて、 ただ課題を出せばいいという感じを受けたのが実状である。

臨書はお手本と同じように再現することである。
お手本の見方、 捉え方は皆それぞれに違いがある。 何度書いても似ても似つかなかったり、 曹全碑がどうやったら同じように書けるかを考えるにあたり、 原始的なやり方ではあるが、 双鉤填墨にて字の周りを縁取って書いてみるのはいかがだろうか。

コピーのない時代に後世に字を継承していくときの手法であり誠に理にかなったやり方である。また模写をすることも臨書の意義からは決して外れていないように感じている。
書き手の息吹を写しながら感じることが出来るのではないだろうか。ただ初めから模写をするのはいかがだろうかと感じている。

現在の臨書課題の曹全碑は、清らかで流れ出るような波磔と緊密な点画の構成に特徴のある典型的な八分で洗練された美しさを持っている。

今は隷書の臨書課題になっているが、書体にこだわらず、色々な古碑、古法帖を今後、取り入れていきたいと思っている。
臨書から、 自分の筆法を習得して、 創作の作品に繋げていただきたい。

期待している。

*(耕史記)****************************

令和二年九月号 千字文課題『浮渭據涇宮殿』
楷書
https://youtu.be/K0KbeI6oZcI

行書
https://youtu.be/9wE95Li1U08

草書
https://youtu.be/QCtgbBerIek

令和二年九月号 一字競書課題「承」
楷書、行書、草書
https://youtu.be/fghUySwUs-c


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