10月号「所感」
今月の所感のご紹介となります。
*2026年10月号 所感 ********************
豪雨や地震など、 このところ日本各地で自然災害が続いております。 改めまして、 被害に遭われた皆様、 そして本院の会員の皆様に、 心よりお見舞い申し上げます。 一日も早く穏やかな日常が戻りますことを願っております。
展覧会の開催が、 近づいてまいりました。 月日が経つ早さを実感しております。 過日、 児童生徒の部の一次審査を終えました。 一点一点の作品を前にしていると、 「この一枚を書くために、 どんな気持ちで筆を持ったのだろう」 と、 子どもたちの姿が思い浮かびます。 小さな身体で筆を握り、 お手本を真剣に見つめ、 一生懸命に書いた作品の一枚一枚に、 それぞれの努力と時間が詰まっているのだと。
審査をすることは、 決して簡単なことではありません。 作品づくりへの取り組み方は、 支部によって違いが感じられ、 評価をつけることの難しさ、 苦しさを改めて感じました。 点数そのものは昨年より僅かに増えましたが、 出品される支部の数が減っていることには、 少し寂しさも覚えました。 子どもたちを作品づくりへ導くことは、 大人の指導とはまた違った難しさがあります。 集中できる時間も一人ひとり違いますし、 お手本の見方も違います。 真剣な眼差しで一画一画を読み取ろうとする子もいれば、 自分の感覚で筆を進めていく子もいるでしょう。 子どもたちと向き合っていると、 こちらが教えているつもりで、 いつの間にかこちらが教えられていることがあり、 子どもたちの純粋さや一生懸命さから、 指導者たちも大きな力をいただいているのだと思う。 そして今回、 改めて感じたのが 「お手本」 の大切さです。 なぜ、 このような作品になるのだろうと考えるとき、 その背景には、 お手本をどのように見ているかということが大きく関係しているよ うに思います。
展覧会の開催が、 近づいてまいりました。 月日が経つ早さを実感しております。 過日、 児童生徒の部の一次審査を終えました。 一点一点の作品を前にしていると、 「この一枚を書くために、 どんな気持ちで筆を持ったのだろう」 と、 子どもたちの姿が思い浮かびます。 小さな身体で筆を握り、 お手本を真剣に見つめ、 一生懸命に書いた作品の一枚一枚に、 それぞれの努力と時間が詰まっているのだと。
審査をすることは、 決して簡単なことではありません。 作品づくりへの取り組み方は、 支部によって違いが感じられ、 評価をつけることの難しさ、 苦しさを改めて感じました。 点数そのものは昨年より僅かに増えましたが、 出品される支部の数が減っていることには、 少し寂しさも覚えました。 子どもたちを作品づくりへ導くことは、 大人の指導とはまた違った難しさがあります。 集中できる時間も一人ひとり違いますし、 お手本の見方も違います。 真剣な眼差しで一画一画を読み取ろうとする子もいれば、 自分の感覚で筆を進めていく子もいるでしょう。 子どもたちと向き合っていると、 こちらが教えているつもりで、 いつの間にかこちらが教えられていることがあり、 子どもたちの純粋さや一生懸命さから、 指導者たちも大きな力をいただいているのだと思う。 そして今回、 改めて感じたのが 「お手本」 の大切さです。 なぜ、 このような作品になるのだろうと考えるとき、 その背景には、 お手本をどのように見ているかということが大きく関係しているよ
「守破離」 という言葉があります。 まずは、 お手本や師の教えを守る 「守」。 そこから自分なりの工夫を加えていく 「破」。 そして最後には、 学んだものを土台として、 自分自身の書を切り開いていく 「離」。 作品づくりは、 まさにこの道筋なのではないかと思っています。 児童生徒の部では、 まずお手本をよく見て、 できるだけお手本に近づけようとすることは、 とても大切なことだと思います。 形を覚え、 筆の運びを覚え、 何度も繰り返す。 「守」 があってこそ、 次の段階へ進む力が身についていくのではないだろうか。 そして、 間もなく一般部の提出を控えていますが、 大人の作品には、 それぞれが歩んできた時間や経験、 人柄が自然と表れてくるものです。 同じお手本を学んでも、 十人いれば十通りの書作品がある。 それが書道の面白さではないだろうか。
展覧会は、 日頃のお稽古の成果を発表し、 評価を受けることが、 大切な学びの一つです。 入賞すれば嬉しいし、 思うような結果にならなければ悔しい。 しかし、 展覧会には結果だけでは測ることのできない、 もっと大切なものがあると思っているのです。 作品を完成させるまでの過程が一番大切なのではないだろうか。 何度もそして何十枚も書き直したこと。 思うように書けず悩んだこと。 師にアドバイスをいただいたこと。 そして、 最後まで諦めずに一枚を書き上げたこと。 そんな一つ一つの積み重ねこそが、 その人の力になり、 書を通して自分自身を成長させてくれるのではないだろうか。 子どもたちには、 まず 「守る」 ことの大切さを。 そして大人の皆さまには、 これまで学んできた 「守」 を力に変え、 それぞれの 「破」 「離」 へ向かう楽しさを感じながら歩んでいただきたい。
「書は心の鏡」。 上手、 下手ということではなく、 その人がどんな気持ちで筆を持ち、 どんな思いで一枚を書いたのか。 そこにも書の大切な価値があるように思います。
今回、 子どもたちの作品を一枚一枚見ながら、 小生自身も多くのことを考えさせられた。 展覧会を一つの目標として、 結果を求めながらも、 結果だけに心を奪われることなく、 その過程を大切にする。 そして、 作品を通して自分自身も少しずつ成長していく。 そんな書の道を、 会員の皆さんとともに、 これからも歩んでいけたらと思っております。
今回、 子どもたちの作品を一枚一枚見ながら、 小生自身も多くのことを考えさせられた。 展覧会を一つの目標として、 結果を求めながらも、 結果だけに心を奪われることなく、 その過程を大切にする。 そして、 作品を通して自分自身も少しずつ成長していく。 そんな書の道を、 会員の皆さんとともに、 これからも歩んでいけたらと思っております。
皆さんの一枚一枚が、 それぞれの今を映す、 心のこもった作品となりますことを、 心より願っております。
*(耕史記)****************************