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11月号「所感」と10月27日「ウクライナの方々との書の集い」について

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今月の所感のご紹介となります。 *2024年11月号 所感 ******************** あんなに暑かった日差しが、いつの間にか温かい飲み物が恋しくなる時節へと移り変わり、季節の変化を肌で感じるこの頃です。 先月、 ウクライナ避難民文化イベントへの応募を募ったところ、驚くほど多くの方々からご応募をいただきました。 高校生や大学生、 指導が初めての方を含む13支部から、20名以上の方々が参加の意思を示してくださり、嬉しく思っております。また、 ウクライナの皆様からも定員を超える約55名の応募があり、予定通り締め切らせていただきました。 たくさんの方々に喜んでいただけるイベントにするため、入念な準備を着々と進めています。  27日の日曜日には、多くの方が来場される予定です。大規模なイベントとなり、回遊しづらくなることが想定されますが、ご理解いただければ幸いです。  ウクライナの方々に文化体験の機会をいただいた講談師の一龍斎春 水師匠には感謝しております。提供できることが私共にとりまして大きな喜びです。 これは、本部が始めたインバウンド向け文化体験の一環でもあります。約1年にわたるモニターツアーを経て、 9月からは海外向けのサイトを通じて販売を開始しました。オープン後1週間で3件の予約が入り、そのうち2件がすでに実施されました。 観光客が求める日本文化や伝統を丁寧に伝えることの大切さを強く 実感しております。  また、世界各国の言語や文化と触れ合いながら、書道を通してコミュニケーションを取ることの楽しさも改めて感じ ています。 自分自身が学び、 成長する機会でもあり、国際交流から多くのパワーをもらっています。唯一小生に足りないのは英語力です。 50歳を過ぎてから、 これほど学びたいという意欲が湧いたのは久しぶりのことです。櫻井露葉先生に教えていただいた地球儀を購入し、 来日された方々の出身国にピンを刺していくのが、今では楽しみのひとつになっています。  11月からは、小学校での 「文字のおくりもの」や「未来塾」の活動が始まります。こちらはまだ先生の応募を受け付けておりますので、 ぜひご参加いただきたいと思います。「文字のおくりもの」では、生徒たちが書きたい文字のお手本を提供し、当日の授業で指導を行います。 「未来塾」では、3年生から6年生を対象に、冬休みの宿題

第65回 日本書鏡院展のご案内

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  第65回、日本書鏡院展を上野、東京都美術館で開催致し ます。 期間は、2024年10月24日(木)から、2023年 10月30日(水)まで、 入場は9:30〜17:00ま で(最終日は14:00まで)となっております。         児童、大人 の様々な作品をお楽しみ頂けます。 是非お越し下さい。

10月号「所感」

今月の所感のご紹介となります。 *2024年10月号 所感 ******************** 今年も残り3か月。「書」を基盤に、さまざまな場所で少しずつ蒔いてきた種が、ようやく芽を出し始めている。 本部がある品川区では、 「文字のおくりもの授業」 が3校で実施され、「書き初め教室」である未来塾も2校増加した。他の地域でも、 支部の先生方が学校で授業を行い、スポット的な指導を通じて、学校と携わっている。 インバウンド活動も動き始め、 7月にはモンゴル人を対象とした書道文化体験、そして今回はウクライナ避難民向けの文化体験の依頼をいただいた 。 さらに、 折り紙体験と書道体験のセットプランに興味を持ってくださったツ アー会社の方々との話も進行中だ。 すべての活動は、「ご縁」によって結ばれ、少しずつ広がりを見せていることを改めて感じる。特に、この 「ご縁」 は私たちの活動にとって大きな支えで、多くの方々との出会いが、活動を一歩一歩前進させてくれているのだ。 「人とのつながり」 が、 新しい可能性を切り開いてくれている。そして共感してくださる会員諸氏が活動を広めてくださるからこそ、実現していることは言うまでもない。 行動を起こさなければ、活動は広がらない。0から1を生み出すことは決して容易ではない。 それでも、 私たちには既存の活動という確かな基盤をステップにその上で新し い挑戦を続けることが次世代の力となるのではないか。  先日、海外在住や留学経験のある大学生、そしてサポートしてくださる一般の方々と交流会を開き、多様な視点からの貴重なアイデアをいただき、 小生自身も大きな勇気と刺激を受けた。異なる立場から寄せられる意見や情熱が、 次のステップへの力となり、また新たな 「ご縁」 で繋がったと感じている。今後もさまざまな企画が控えており、新たな夢が広がっている。 ただ夢では終わらせず小さなアイデアが皆さんの助言と協力によっ て形となり、実現への道を歩んでいる。 今こうして意見やサポートをしてくれる会員諸氏の熱量に感謝して いる。それぞれのチームを大切にし、 私が責任を持ってこれからも活動を推進していくつもりだ。 【ウクライナ避難民への書道文化体験サポート募集】  この度インバウンドの活動が目にとまり、 ウクライナ避難民の方々を対象に書道文化体験の依頼を受けました 。 ウ

9月号「所感」

今月の所感のご紹介となります。 *2024年9月号 所感 ******************** 連日の猛暑が続く中、 世界中が注目するパリオリンピックも盛り上がりを見せている。 この熱い季節にふさわしく、 育美書道教室でも、 生徒たちが 『集中力のスポーツ』 である書道に向き合い、 展覧会の作品作りに数多くの生徒が真摯に取り組んでいる。  このような熱心な生徒達に対して、 指導者としてどのように応えていくべきか、 日々考えさせられる。  皆それぞれに異なる才能や特長があり、 最大限に引き出すことが重要である。 自分のスタイルを見つけ、 自信を持って取り組むことができるようなサポートをしているつも りだ。 書道の技術だけでなく、 失敗を恐れず、 挑戦することの大切さを伝え、 常に成長を続ける意欲を持ち続けてもらいたいと考える。 そして毎日の練習の積み重ねが、 やがて大きな成果を生むことを実感してもらいたい。 小さな進歩でも、 それを褒めモチベーションを維持してもらうことが大切だ。 学生部の生徒達に対しては特に対話を大切にし、 彼らの意見や感じたことに耳を傾ける。 これは私だけではなく、 私の補佐の珠美先生、 妻も指導者として同じ気持ちで生徒に向き合っている。 小生より会員諸氏に伝えたいことがある。 書道は技術だけでなく、 心の鍛錬でもある。 遠方からの展覧会に出品することは、 距離を乗り越える挑戦でもあり、 自分自身の限界を押し広げる機会だと思う。 何より私たちの書道団体は一つのコミュニティで共に努力し、 成果を分かち合うことで、 絆が深まる。 展覧会は、 その絆を確認し、 共に喜び合う場でもあるのだ。 そして何より次の世代に紡いでいく為に。 現在の学生たちにとって、 指導者の積極的な姿勢は人生にとっても、 大きな影響を与えると思うのである。 支部長の皆様へ。 出品を通じて、 挑戦することの大切さを次の世代に伝えていってほしいと願う。 そして世界へ発信していこう。 昨年団体票が変わりましたが、 昨年の団体票をもとにブラッシュアップし、 改定された団体票が出来上がりました。 既にデータ入力希望の支部長の皆様には、 メール配信させて頂きましたが、 希望の支部、 並びに個人の方は下記のメールアドレスに送って欲しい。 shokyoin1933@gmail.com *(耕史

8月号「所感」

今月の所感のご紹介となります。 *2024年8月号 所感 ******************** 先月で締め切った御嶽山合宿。 おかげさまで催行人数を超えたので、5年ぶりに再開する。全国からくる会員の皆様に会えることを楽しみにしている。 まだ参加希望を募っているので、 時間の都合がついたら一人でも多くのご参加をいただきたい。 一人部屋の希望もあれば応相談になるが、 問い合わせしてほしい。   今年の夏も例年にない猛暑が続いている。日々の気温が35度を超える日が続き、外出するのも一苦労だ。 エアコンなしではとても過ごせない日々が続き、気象庁からも度々 「熱中症警戒アラート」 が発表され、 屋外での活動を控えるようにとの呼びかけがされている。できるだけ涼しい室内で過ごすよう心掛けるが、それでもやはり暑さの影響は避けられない。  この暑さの中で、 展覧会の作品に取り組んでいくのも会員の皆さんも大変なことだと 思う。 少し朝早く起きて、 静けさの中で取り組んでみたり時間の調整をしながら向き合うとい うのも暑い時期だからこそベターなのではないだろうか。    気がついたら先日窓際に観葉植物がまた一つ増え、芽がたくさんあ り、 葉がどんどん大きくなっていく姿を垣間見た。 この観葉植物がもたらすスケールの大きな花言葉は、 強い生命力を持った木として 「陽の気」 であり家に住む人を明るい方向へと導いてくれるのだという。 まるい葉は、 部屋の気を穏やかにしてくれている。  ただ自分の性格上、 家でジッとしている事ができず、 連日周りの方からのお誘いに乗り、 ほぼ家にいないので、 なかなか見ることも出来ないが……。  山岸伸写真展 「KAO日本の顔」 のご案内  さて、 この度私ごとになるが、 2024年7月16日から27日まで開催される山岸伸写真展 「KAO日本の顔」 に、 名だたる方々と一緒に参画することになった。 この写真展は、 東京のニューオータニガーデンコートで開催され、 月曜日、 火曜日、 木曜日、 土曜日、 日曜日は午前10時から午後5時まで、 水曜日と金曜日は午前10時から午後6時まで開かれている。  山岸伸氏は、 グラビアを撮る巨匠として、 日本の多様な 「顔」 をテーマにした作品で知られる写真家だ。 今回の 「KAO日本の顔」 では、 現代の日本社会を象徴する様々