5月号「所感」
今月の所感のご紹介となります。 *2025年5月号 所感 ******************** 今年の筆供養は直前にあいにくの雨に見舞われ、 海徳寺のご配慮を賜り本堂での供養が執り行われた。 終えた頃には、 雨も止んでおり、 境内でのお焚き上げが叶った。 燃え盛る火鉢の中へ役目を終えた筆を投入することが出来、 改めて道具への敬意を再確認する貴重な時間となった。 その後に行われた支部長会議では、 それぞれの支部長からさまざまな意見や、 今後の指導を含めた課題が寄せられた。 どのご意見も現場で実際にご尽力されている先生方だからこそ出て くるものばかりであり、 本部としてもこれらの声をしっかりと受け止め、 今後の運営方針にどのように反映していくか、 真剣に考えていきたいと思っている。 会員諸氏が書の活動をしやすい環境をととのえることが、 書の発展にもつながると痛感した。 早急に対応していきたいと考えている。 書道を取り巻く環境は少しずつ変化しているが、 だからこそ私たち一人ひとりが何を大切にし、 次世代へ何を伝えていくかが問われている時代だと感じる。 会員の皆さまが安心して活動できるような体制づくり、 そして書を通じて人と人がつながっていけるような機会を、 今後も増やしていければと考えていきたい。 4月29日より 「鳩居堂 選抜書展」 が開催される。 先生方の力作が一堂に並ぶ貴重な機会であり、 作品から得る学びが多いかと思う。 お近くにお越しの際は、 ぜひ会場へ足をお運びいただき、 それぞれの書に込められた思いや表現に、 じっくりと向き合っていただけたら嬉しく思う。 *(耕史記)****************************