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4月号「所感」

  今月の所感のご紹介となります。   *2025年4月号 所感 ********************   春の訪れとともに、 荏原神社には多くの海外の方々が訪れ、 寒緋桜を堪能する姿が見受けられるようになった。 荏原神社のインスタグラムを見ても、 桜を背景に撮影した海外の方々の写真が数多く投稿されており、 この地域にも海外からの観光客が増えていることを実感するこのご ろ。  さらに、 冬の間は少し落ち着いていた海外の方々からの書道体験の予約も、 2月から再び増え始め、 平日以外の月に2~3回ほどのペースで申し込みが入るようになっ た。 今月はルーマニア、 フランス、 イギリスをはじめ様々な国の方々が書道への憧れを持ち、 体験に訪れてくれる。  彼らと筆を交え、 文化を共有する時間は、 私たちにとってもかけがえのないひとときである。  インバウンドメンバーたちも、 「お金には代えられない楽しさを、 この活動を通じて経験させてもらっている」 「何か協力できることがあれば」 といった温かい言葉をいただくことも多く、 書道をきっかけに国境を越えた交流が生まれていることに感謝の気 持ちで一杯だ。 異なる言語や文化の中で、 書道という共通の体験を通じてつながれることの素晴らしさを、 日々実感している。  そして、 これから夏休みに向けて、 より多くの海外の方々に書道を体験していただけるよう、 着々と準備を進めている。 海外の方々に 「Shokyo (書鏡)」 を知ってもらい、 日本文化の奥深さを伝える場を広げていくことが、 今後の目標だ。  さて、 4月6日には、 海徳寺で 「筆供養」 が開催される。 筆供養は、 使い古した筆への感謝を込めて供養し、 書に向き合う心を新たにする大切な行事だ。 しかし、 残念ながら参加者は年々減少しており、 その素晴らしさが十分に伝わっていないように感じる。  筆は単なる道具ではなく、 書く人の想いを受け止め、 形にする不可欠な存在だ。 日本の伝統文化の中で、 道具を大切にし、 役目を終えたものに感謝を捧げる心は、 美しい習慣の一つである。 特に書道に携わる者にとって、 筆は特別な意味を持つ。 一本一本の筆が、 私たちの手元でどれほどの時間をともに過ごし、 どれほどの想いを表現してきたのかを考...

3月号「所感」

  今月の所感のご紹介となります。   *2024年3月号 所感 ********************   先日、 ロイヤルパークホテルにて盛大に新年会が開催されました。 当日は、 防衛大臣中谷元先生、 石原宏高衆議院議員、 篠原りか都議会議員をはじめ、 政財界や文化・芸術の分野でご活躍されている多くの方々がご出席 され、 華やかな雰囲気の中で新年を祝う素晴らしい会となりました。 改めて、 このような場が開催できたこと、 嬉しく思います。  会場には多くの方々が集まり、 新年のご挨拶や交流を深める機会に恵まれ、 特に、 皆さまが書道や文化に対して高い関心を持ってくださっていること を実感する場面が多々あり、 有意義な時間を過ごすことができました。 書道を学ぶことは、 単なる技術の習得にとどまらず、 広くは日本の伝統文化を次世代へと継承してゆく役割を果たすもの です。 その意義を改めて確認できたことは、 私自身の活動においても大きな励みとなりました。  また、 新年会の中で特に盛り上がったのが 「くじ引きタイム」 でした。 多種多様な景品を用意し、 参加者の皆さまが期待に胸を膨らませながら当選を願う様子が壇上 から垣間見れて印象的でした。 景品の墨汁には人気が多く、 書への意欲を強く感じました。  今回の新年会を通じて、 多くの方々とのご縁を改めて大切にしたいと感じました。 新しい一年が、 書道を愛する皆さまにとって実り多きものとなりますよう、 心から願っております。 そして、 私自身も書の道をさらに深め、 より多くの方々にその魅力を伝えていけるよう努めてまいります。  会員諸氏のご協力を今後ともお願いする次第でございます。 ◇   ◇   ◇  4月から講座の新規受付を致します。  書道を学ぶ機会を更に広げ、 技術向上はもちろんのこと、 書を通じた交流の場としてもご参加いただければと考えます。  講座には 「仮名」 「条幅」 「臨書」 「隷書」 があり、 いずれも奥深い学びが得られる内容です。  初心者から経験者まで幅広く募集をしております。  *(耕史記)****************************

2月号「所感」

 今月の所感のご紹介となります。    *2024年2月号 所感 ********************   このたび、川崎の稲毛神社に奉納させていただいた 「天下泰平」 の絵馬が、 昨年と同様に1月31日まで川崎駅前にある岡田屋モアーズに展示 される運びとなりました。 多くの方に足を運んでいただき、 この絵馬を通じて私の思いを感じていただけたら幸いです。 この絵馬には、ただ美しい言葉を並べるのではなく、昨年発生した能登地震の被災地への祈りと、平和への願いを込めて筆を執りました。 筆を走らせながら思い浮かべたのは、地震の被害を受けた方々の生活や、一日でも早い復興を願う気持ちでした。  「天下泰平」 という言葉には、 能登だけでなく、世界中が穏やかで平和な日々を取り戻してほしいという私なりの祈 りを込めています。   岡田屋モアーズという多くの方が訪れる場所に展示されることで、この絵馬がより多くの方々の目に触れ、能登地震のことを思い出し、 共に復興を願うきっかけとなればと願っています。 そして、この絵馬は入札により支援金を募る形を取っており、 寄付金は全て被災地の復興支援のために使われるそうです。私の筆跡が、少しでも役に立つのであればこれ以上の喜びはありません。どうか、 お近くにお住まいの会員諸氏のみなさま方には岡田屋モアーズへ足 を運び、 この「天下泰平」の文字に込めた思いを直接感じていただきたいです。  書道という表現方法は、心の内にある思いを形にし、それを共有する力を持っています。この絵馬を通じて 、 書道が持つ祈りの力を改めて感じると同時に、文字が人と人を結びつける存在であることを強く実感出来るのです 。  また、能登を舞台にした 「まつとおね」という舞台が3月5日より3月23日まで七尾市の能登演劇堂にて はじまります。  戦国時代に天下統一を果たした豊臣秀吉に仕え、加賀 (石川) の地を治めた前田利家の正室まつと、秀吉の正室おね。  固い友情の絆で結ばれ、 武将の夫を献身的に支えながら動乱の世を生き抜いた二人の女性を 、 吉岡里帆さんと蓮佛美沙子さんが演じます。  能登の自然や文化、そしてその復興への願いを込めた作品が多くの方に届けられること を心から楽しみにしています。このような文化活動...

1月号「所感」

今月の所感のご紹介となります。   *2024年1月号 所感 ********************  明けましておめでとうございます。  本年もどうぞよろしくお願い致します。  年を重ねるごとに、 一年が過ぎるのが早いと感じます。 昨年は65回を迎えることが出来た日本書鏡院展、 その中で行われたウクライナ避難民の方に向けた書道体験・五年ぶ りに開催した御岳山講習・多くの事がありましたが、 会員諸氏の温かいご支援とご協力のおかげで、 無事に活動を進めることが出来た。  11月に行われた理事会では  「若い人に譲るべき時期が来ているのではないか」 「指導者として次の世代の指導者に技術や経験の機会を与えてほし い」  といった意見があり、 私達の活動を次世代へと繋げていくためには、 重要なテーマであることが理事の先生方にも認識されており胸をな でおろした。 現在の私達の組織は長年活動してきた諸先生方が中心となり運営し てきたが、 今後は積極的に書道に携わろうとしている新進気鋭の先生たちとも 融合し協力していかなければ、 日本書鏡院のこれからの発展はないだろう。 そのため、 小生は若手 (20代から) が挑戦できる場を提供するとともに、 指導者としての輝かしい場所をどんどん皆さんに提供していきたい と考えている。 指導者は、 単に技術や知識を伝えるだけでなく、 支部という形で運営を行い、 地域の中でコミュニティを築く役割を担っている。 支部は、 指導者がその経験を生かし、 自らの人生を心豊かにする場であると同時に、 高齢期において大切な 「つながり」 を提供する場でもある。 多くの方が 「誰かとともに活動できる場」 を求めており、 支部という存在がそのニーズを満たしているのは間違いないだろう 。 しかし、 時代が変わる中で、 これまでのやり方を続けるだけでは限界があるのも事実である。 支部運営においては、 次の世代を見据えた体制づくりが必要であると考えている。 また、 支部を立ち上げ、 地域で根付かせていくには、 本部の積極的なサポートも不可欠だ。 本部として、 指導者たちが活動を円滑に進められるよう支援し、 各支部のコミュニティが継続的に成長する仕組みを整えることが、 今後ますます求められるだろう。...

12月号「所感」

 今月の所感のご紹介となります。 *2024年12月号 所感 ******************** 第65回記念日本書鏡院展が無事に終了した。今年も会員の皆様のおかげで、多くの成果を得られたことに心から感謝申し上げる。 今年は初の試みで、全国心理業連合会の方々と、ウクライナ大使館の協力を得て、避難民の方々に書道体験を提供することができた。 東京都美術館のご協力もあり、ウクライナの皆様に楽しんでいただける貴重な場を実現する事が出 来た。当日は大使館より、 インナ書記官、 中谷元防衛大臣が挨拶に駆けつけて下さり、 場が一層華やかになった。 参加したウクライナの皆様方より「書道は完成までのプロセスが楽しかった。」「普段の私は気忙しくしちゃう性格だから、 あんなにゆっくり静かに書いた経験がなかったから楽しかった!」  「あなたのコーチが良かったから書けた。」 「(墨の香り) この匂いはどこかで嗅いだことがある匂いだ、ただそれがどこかは思い出せない。」といった感想が寄せられ、心に響く交流が生まれた。 参加された1人が来週から本部に習いに来ることも決まった。 このご縁を繋いだ指導者に感謝したい。日本の伝統文化である書道が、 国境を越えて感動を与えたことに深い歓びを感じずにはいられない 。 また、指導者として参加してくださった会員の皆様からも「初めて挑戦するウクライナの方の真剣な姿に勇気をもらった」 「書道の楽しさを共有できた」という多くの感想が届いた。ある方は「自分のためだけの書道が、 誰かの役に立てると実感できたことは人生の宝物」 と。  「ウクライナの方々との交流に書を通してとても温かい心を感じ ました。皆さん、書も日本語もお上手でびっくりしました。 お名前に書かれた漢字一つ一つにも興味を示されていらっしゃいま した。素敵な会に参加させて頂き、 私も色々学ばせて頂けて、感謝申し上げます。 会長様にも個人で書を続けている状況の私にご助言を頂きまして大 変有り難かったです」 今回の交流は日本とウクライナの絆を深めるものだけではなく、会員とも絆が深まったことを実感している。 会場設営や参加者へのサポートでは、担当分けや準備を事前に行ったことで、スムーズに運営を行い、設営会社からもお褒めの言葉をいただいた。 参加者全員が一丸となって協力する姿が非常に...

11月号「所感」と10月27日「ウクライナの方々との書の集い」について

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今月の所感のご紹介となります。 *2024年11月号 所感 ******************** あんなに暑かった日差しが、いつの間にか温かい飲み物が恋しくなる時節へと移り変わり、季節の変化を肌で感じるこの頃です。 先月、 ウクライナ避難民文化イベントへの応募を募ったところ、驚くほど多くの方々からご応募をいただきました。 高校生や大学生、 指導が初めての方を含む13支部から、20名以上の方々が参加の意思を示してくださり、嬉しく思っております。また、 ウクライナの皆様からも定員を超える約55名の応募があり、予定通り締め切らせていただきました。 たくさんの方々に喜んでいただけるイベントにするため、入念な準備を着々と進めています。  27日の日曜日には、多くの方が来場される予定です。大規模なイベントとなり、回遊しづらくなることが想定されますが、ご理解いただければ幸いです。  ウクライナの方々に文化体験の機会をいただいた講談師の一龍斎春 水師匠には感謝しております。提供できることが私共にとりまして大きな喜びです。 これは、本部が始めたインバウンド向け文化体験の一環でもあります。約1年にわたるモニターツアーを経て、 9月からは海外向けのサイトを通じて販売を開始しました。オープン後1週間で3件の予約が入り、そのうち2件がすでに実施されました。 観光客が求める日本文化や伝統を丁寧に伝えることの大切さを強く 実感しております。  また、世界各国の言語や文化と触れ合いながら、書道を通してコミュニケーションを取ることの楽しさも改めて感じ ています。 自分自身が学び、 成長する機会でもあり、国際交流から多くのパワーをもらっています。唯一小生に足りないのは英語力です。 50歳を過ぎてから、 これほど学びたいという意欲が湧いたのは久しぶりのことです。櫻井露葉先生に教えていただいた地球儀を購入し、 来日された方々の出身国にピンを刺していくのが、今では楽しみのひとつになっています。  11月からは、小学校での 「文字のおくりもの」や「未来塾」の活動が始まります。こちらはまだ先生の応募を受け付けておりますので、 ぜひご参加いただきたいと思います。「文字のおくりもの」では、生徒たちが書きたい文字のお手本を提供し、当日の授業で指導を行います。 「未来塾」では、3年生から6年生を対象に、冬休みの宿題...

第65回 日本書鏡院展のご案内

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  第65回、日本書鏡院展を上野、東京都美術館で開催致し ます。 期間は、2024年10月24日(木)から、2023年 10月30日(水)まで、 入場は9:30〜17:00ま で(最終日は14:00まで)となっております。         児童、大人 の様々な作品をお楽しみ頂けます。 是非お越し下さい。