8月号「所感」
今月の所感のご紹介となります。
*2023年8月号 所感 ********************
先月の墨・筆・バインダーの販売においては、 会員の皆様ご注文ありがとうございました。 是非今年の展覧会大いに筆や墨を使用してほしい。 いよいよ第64回日本書鏡院展が3か月後に迫った。通常の毎日になった今、 出品を希望している会員の中で、 お手本がない。 書き方、 出し方がよくわからずハードルが高いという声がある。 是非小生にお問合せがあれば、 ご説明させていただきたいと思う。 ゼロから生み出す作品づくりは毎月の競書とは一味も二味も違う。 墨の香りを感じながら自分の感情を作品に吹き込む機会はなかなかないことである。 是非とも会員諸氏にはチャレンジしていただきたい。 また学生部においてはあのような大きな会場で自分の作品を飾られることはなかなかない。 コロナ後は学校生活においても自分を発揮することが出来なかったり、 自信を持つ機会が減っていると聞いている。 微力ではあるが、 展覧会で自信を持たせ褒めてあげる機会を支部長には作ってもらいたいと切に願う。 もし小生に手伝えることがあるのであれば、 いつでも携帯でも本部にでもご連絡いただきたい。 今年は出品票を新たに作りなおしたが、 1枚ずつ手書きをせずにパソコンで打ち込むことも可能になった。 出品者の多い支部長に少しでも煩わせることを本部としては減らしていきたいと考える。〈耕生介護日記〉 今月は久しぶりに父の近況を報告したい。 暑さと共にマスクをしていない方が多くみられるようになり、 いよいよ普通の生活に戻ってきていると実感する毎日だ。 私達介護している家族としても父がショートステイに行く介護施設が、 入所中の病室での面会が可能になったと聞き、 やっと高齢者施設でも通常な生活になり、 父の入所中に遊びに行くことも出来るようになった。 父は寝たきり4年目に突入したが、 足が動かぬだけでそれ以外は内臓も糖尿の数値も至って正常。 そして何よりも認知機能も進行することなく毎日元気に暮らしている。 以前はショートステイの度に携帯電話を持ち歩き、 毎日何十回も自宅やうちの家族に電話をしてきては、 たわいのない話をしていたのだが、 施設の方より携帯電話はもってこないでほしいと言われてしまった。父がきっといつものように癇癪をおこしたのか。 多分施設の方に 「充電してくれ、 電話が落ちたから拾ってくれ」 など、 電話がらみのナースコールが頻繁だったのか。 それはわからない。 しかしそれは父にとって、 自分自身にとっていい転換期であった。 最近は功を奏して、 原稿用紙とペンをもって入所し、 何十ページにも及ぶ原稿用紙に色々な自分の思いを書いてくるようになった。 指を動かすこと、 自分の思いのままに文章にすることは、 指のリハビリにもなるし、 頭も活性化できる。 その裏に介護する側の私達も年を重ねてきているのが現実だ。 腰を痛めたり、 腕を痛めたり。 車いすの移乗がきつくなってきた自分もいるのも現実だ。 さあこれから夏本番だ。 自宅介護にとって電気代が気になるところ。 ちなみに昨年は1か月で3万円。この1年で電気代が値上がり続けている。 今年はちょっと恐ろしい。
*(耕史記)****************************