11月号「所感」
今月の所感は、様々な「力」についての会長の想いがつづられています。
(所感は毎月下旬に会員向けに発行されているため、展覧会開催前の内容となります)
*2021年11月号 所感 ********************
緊急事態宣言中、何が楽しみかといったら毎朝BSを付けて今日の大谷選手のピッチング・バッティングを見るのが楽しみの一つだった。
残念ながらホームラン王には及ばなかったが、日本国民全員が応援していたことであろう。
メジャーリーグが終盤戦に差し掛かった頃、9月29日自民党総裁選が行われ、第100代の内閣総理大臣が誕生した。
あっという間の短命で終わってしまった前内閣。就任当時は秋田出身の苦労人でなんとなく国民に近しい存在だと思っていたが、コロナ禍の対応の後手が退陣を早めたと考えられる。
しかし何よりも首相の発する言葉が、若年層から高齢者までの全ての国民に「響かない」「刺さらない」「心の中にすんなりと言葉が入ってこない」ことが、一番の原因だったのではないかと考える。これでは日本国民全員が応援側に回ることが出来なかったのであろう。
「人に伝える力」「人に伝わる力」これは指導者の小生にとっても、まだまだ努力をしていかなくてはいけない部分である。
作品指導において頭で理解していても相手の心に響き、理解してもらい、次なる作品制作にも意欲が沸くような「人に伝える力」を日々試行錯誤しながら指導をしているつもりだ。
しかしながら磨きあげていくのには時間がかかるが、今現在の思いとして精一杯伝えていければと思う。
それは決して私の弟子だけではない。「日本書鏡院」の全ての会員諸氏一人一人に小生の思いを伝え、認め合うことがまたお互いの「力」になるであろう。
「第62回日本書鏡院展」がいよいよ開催される。間近に控え準備に怠りがないか、慌ただしさの中、見直している日々である。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、積極的な活動はもう少し時間を要するのではないだろうか。
振り返ると一年八か月のコロナ禍、我慢を強いられる日々が続いていたが、解除後の展覧会として、大勢の方にご高覧いただきたいと願うばかりだ。
私達本部としては「安全・安心」に細心をはらって臨んでいきたい。
この展覧会が始まると自宅に戻ってきている父がまたショートステイに少しの間お世話になってもらうしかない。
父にもなるべく長く車いすに乗れるようにさえすれば、今のコロナ感染者の減少傾向を見たら、介護タクシーを使って会場には行けるのではなかったか。と思うこともある。
しかし本人の気力・体力があればいいのだが、なかなかそこがあがってこないのが現状だ。
今年も展覧会の会場に足を運ぶことが厳しそうだ。
*(耕史記)****************************