5月号「所感」

未だ出口が見えないコロナウィルス感染。
今月も先月に続き、会長のコロナウィルスの終息への願いと、皆様へのメッセージを紹介致します。

 

*2020年5月号 所感  ************************************************************

会員諸氏お一人お一人のご協力のもと、 今号で書鏡八〇〇号を迎えることが出来ました。 
ひとえに皆々様のおかげと感謝申し上げます。
 

先月の今頃、少しでも事態の好転を願っていたが敢えなく悪化の一途をたどり、本日七日緊急事態宣言が
政府から発出された。
 

コロナ感染拡大は、日本書鏡院においても人ごとではなく、筆供養、支部長会議の中止はお知らせしたが、
緊急事態宣言によって、毎年銀座 「鳩居堂」 に於いての第三十七回日本書鏡院選抜展の中止をやむなく
決断した。 

想い想いに仕上げた小作品を銀座の真ん中で今、披露することよりも、感染者をこれ以上出さないことが
今の状況であると判断した。 

現在も先行きは不透明であり、あわよくば夏期御嶽山講習会でさえも、このままの状態が続けば中止の
可能性もでてきている。目に見えない敵との戦いだが、まずは動向を見極めていきたい。 

コロナ騒動の中、名誉会長が先月から入院している。
いつもなら病院の出入りも面会の時間内であれば出来るはずが、コロナ感染を増やさない時世のため
病院への面会も一切許されず、家族と会話できることなく一人で闘っている。
見守る家族は日々院内感染がおきないかと心のどこかで祈るばかりだ。
私達が今できること。 
先生方、孫達の手紙を定期的に届けることで、励ましながら一日も早い退院を願っている。

小生も日々突っ走ってきたが、四月の全てのお稽古も中止にした。
ただ自分自身を見つめ直す時間が与えられたと思い、本部の教場をきれいにすることから始めた。
普段出来ない身のまわりを断捨離する事で、すっきりした気持ちになるのではと、コツコツと苦手ながら
自分なりに頑張っているが、なかなか進まないのが現状である。 
ただその後に待っている書作づくりを楽しみに毎日を過ごしている。
 

人との接触を減らして自粛することが至上命令であることを国民一人一人が自覚し、行動に移さなければ
一番大切な命を失うことになるだろう。
命さえあれば自粛することくらい、容易なのではないだろうか。

平和が当たり前だと思って生きてきた国民に過酷な現実が突き付けられていることを一人一人が実感し、
「うつらない!うつさない!」を常に思い、 今一度会員諸氏の行動で早期終息に尽力いただくよう
ご協力願いたい。
 
 共に頑張りましょう!
 
 「命」 を守ることが一番です。
 「命」 さえあれば何でも出来ます。
 「命」 の重みを感じた行動を願います。
 
 今月は会員諸氏にこの文字を贈ります。 




*(耕史記)*********************************************************************