3月号「所感」
今月の所感のご紹介となります。 *2024年3月号 所感 ******************** 1月21日。 水天宮にあるロイヤルパークホテルにおいて新年会がとどこおりなく行われた。 約200名の皆様にお越しいただき、 4年ぶりの再会に慶びを感じた方が多かったことだろう。 色とりどりのお着物姿の方達がたくさんおり、 色々な方が懐かしく挨拶したり、 お話をしたり、 改めて久しぶりの光景に感慨深いものを感じた1コマだった。 みんな笑顔だった。 くじ引きでは 「墨が当たった! 筆が当たった! ホテルのパンがあたった!」 と喜んでくれていた方々もいた。 娘と一緒に壇上に上がった佐々木素光先生のお弟子さんである高校生も突然であったが堂々と役目を果たしてくれた。 そして新年会では必ず浪曲師澤孝子師匠の浪曲が響き渡っていたが、 その声はもう聴けず。 澤雪絵氏が立派に受け継いでくれた。 ここ数年はコロナ禍だったということもあり、 「孤食」 という言葉をよく聞いた。 2002年に65歳以上の高齢者を対象に調べたところ、 ひとりで食事をする場合、 家族や友人たちと食事をするより栄養素の過不足がみられるという新聞記事を見たことがある。 「孤食」 でも家族や友人に何を食べたか話すことで食事を見直すきっかけになるとも書いてあった。 食事はおいしさや楽しさを感じる場所であり、 誰かの存在があってこそ食事が進む。 単身世帯の増加や人口減少などを背景に孤食が身近になりつつある現代で 「みんなで食べるひととき」 が貴重な場になっていると聞く。 「日本書鏡院」 というコミュニティーを通して、 人と人がつながるライフスタイルの場所を 「誰かと食べるご飯はおいしい」 とこの新年会を通して、 生きていく中で幸せと感じてもらえただろうか。 また来年以降も笑顔につながる会にしていきたい。 さて12月に文化庁が 『書道』 がユネスコ無形文化遺産に登録を申請する候補として、 選定されたと発表した。 26年秋の実現へ向けて大きな一歩を踏み出したといえる。 改めて 「書道文化」 を発展させるべく、 小生も一人でも多くの人に書道の良さを伝えていきたいと考える。 *(耕史記)****************************