今月の所感のご紹介となります。 *2023年7月号 所感 ******************** 以前会員の方より、 「小学校から月刊 「書鏡」 を集めてバインダーが50冊以上になり、 延べ600冊以上を大事に保管しています。」 とお話しくださった方がいた。 本部で毎年バインダーを購入し1年ずつ大切に本棚に並べてくださっているそうだ。 我が本部は物が多く、 バックナンバーを全てきれいに並べることができず、 空いている棚の何か所かに分けていれてある。 その話を聞いてバインダーで全て統一して保管してくださっていることはとてもありがたいお話だった。 さて会員諸氏は 「書鏡」 の保管をどうしているか。 置く場所がなく、 廃棄せざるを得ない方がほとんどであろう。 もし書を続けているのであれば、 1年ごとの書鏡誌をバインダーにおさめ、 保管に役立ててほしいと考える。 バインダーをご存じでない方がもしいらっしゃれば、 本部で販売しているので、 電話あるいはHPでのお問い合わせからご連絡いただきたい。 出来れば支部長は過去の先生の作品を見ることもとても大事なことなので、 ご検討いただきたい。 6月に入ると3年生の小学生の生徒達が 「先生。 学校で書道の授業を初めてやって 「二」 を書いたよ!楽しかった~」 という声が何人からもあがるようになる。 この声を聞くといよいよ書道を習っている生徒にとって、 書写の授業ではヒーロー・ヒロインになり、 みんなから褒められることが喜びにかわり、 その声を励みにさらに生徒達が真剣に書に向き合う。 これは毎年のお稽古風景の一コマである。 育美書道教室では3年生より前に入会している生徒は、 本部で消耗品以外は長く大人になっても使用できる書道道具を購入して頂いている。 それは道具を大切に使うということを幼少期より感じてもらいたいからだ。 しかし現在学校で一括購入した道具を持つ生徒さんの中身を見ると、 安さとデザイン勝負で、 硯は全てプラスチック、 下敷きも薄め、 墨・墨汁も最低限セットしてある。 イチロー選手が書いた本やイチロー選手に関連するSNSの記事を読んでいると小さな頃から高価な革のグローブを身に着け、 試合に勝っても負けても、 必ず道具の手入れをして長く大切に使用していると読んだことがある。 全く同感だ。