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12月号「所感」

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 今月の所感のご紹介となります。 *2022年11月号 所感 ******************** 第63回日本書鏡院展も無事に盛況裡に終えることができた。 期間中は晴天が続き、上野パンダフェスタや岡本太郎展などのイベントもあったこともあり、駅から美術館までの歩く道なりもコロナ前に戻ったかのように随分と賑やかで、会場もまた盛会に終わることができた一週間だった。  個展会期中だったこともあり、午前に個展・午後は院展、またその逆のパターンでも、はしごをしてくださった会員の方が多くみられ、本当に感謝の言葉しか出てこない。  また二つの展覧会が見られるというので名古屋・大阪・高知・長崎・山口などの様々な方面よりお越しいただき、また貴重なお話が出来たことが今回の一つの財産だったように感じている。  こうして今、無事に終えることが出来たのも会員諸氏始め、皆様のご尽力がなければ出来ないことである。 感謝申し上げたい。 〈耕生介護日記〉  10月初旬から小生は院展と個展、母は院展の仕事があったので、まるまる一か月父は施設での生活だった。  父の携帯の四つのボタンの中に母の携帯が入っていないので、院展で外にいる母に電話が掛けられないこともあり、 ローテーションのように10回以上ずつ小生、妻、泰史の携帯に電話が来ていた。  一日中ベッドにいる父にとっては淋しさより仕方ないことと。  11月5日の退所の日には施設と個展会場が徒歩数分のこともあり、車いす移動車のご厚意で個展に来場することが出来た。  またいつも会議で使用する謝朋殿のご厚意でレストランに入ることもできて、スープを一杯飲めたそうだ。  車いすに乗りながらも立派に芳名録に名前を書き、ぐるりと会場を一周した。  来場客に約90年続く書道団体と説明し、祖父と父の作品を説明するたびに、父は81年を日本書鏡院と共に人生を注いできた事を日ごとに思うようになった。  祖父からのバトンを受け、会員諸氏と手に手を取って続ける事、そして小生にバトンを渡してくれたこと、 たくさん思う事はあるが、 その点に関しては父の努力も辛さもあったかと思う。 今回車いすに乗って芳名している写真を掲載している。少しコロナで気落ちしている皆さん。ご覧ください。 書には挫折も卒業もないのだ。父のように歩けなくても手が思い通りに動かなくても自分なりに筆が持てれば、場