7月号「所感」
変わりゆく時代、自粛生活が続く中始めた新しい試みについて、会長の想いをご紹介いたします。 *2020年7月号 所感 ******************** 緊急事態宣言が解除されて、 新たな社会生活が再開された。とは言いつつもこの先ウイルスと上手に共存していくことを余儀なくされた。 この二ヶ月間で思い通りに動けなかったことがあった反面、振り返れば新たな気づきをさせられる期間であった。 自分自身見つめ直す時機ととらえマイナスに受けとめるのではなく新たな試みに挑戦していく機会を得たと日本書鏡院としての方向性を模索して行動に移してきたのである。 教室を休まざるを得なかった支部も多かったことと察しているが比較的、大人の方々においては、自宅で三密にならず一人で書道に向きあい、 没頭出来る時間が得られたのではないだろうか。 令和二年、 会員の皆さまには書鏡誌右頁の 「大丈夫」 が日本書鏡院としての指針になるといっても過言ではないだろう。各イベントが無くなり掲載出来る写真がなく自粛中だったからこそ 「大丈夫」 を掲載した。 自粛中でお稽古に足を運べなかった方々へ何とかしてより良い指導が出来ないだろうかと、 自ら月刊誌の千字文の書き方を不馴れながらも動画で撮影をした。 そしてYouTube(ユーチューブ) の開設をネット担当に指南いただきはじめることが出来た。是非ともYouTubeにて「長谷川耕史」と検索いただき、 チャンネル登録をお願いしたい。 当院では師につかず個人で長谷川耕南のお手本を観ながら毎月競書を提出している方々へも動画の提供は、 微力でも味方になるのではないかと考える。 いつも小生の筆づかいを間近で観ているお弟子さんからでさえ筆の動き、 筆の使い方が何回でも見返せるから重宝に使用出来ると声をいただいた。 又、 コロナ禍だけに関わらず毎月動画のアップを望む声も色んな方面からいただいたのである。 一〇〇年に一度の難事と真正面から向き合うことで教えてくれている何かを敏感に察知して今後の日本書鏡院が会員の皆さまにとって有益でありたいと願っている。 書家の中には自分の持っているテクニックを決して見せない方がいることを常々聞かされて小生は書家の道に入ってきたが