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8月【所感と、競書優秀作品紹介】

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今年の梅雨は長く、夏休みが始まっても雨の日が続きました。 そんな長かった梅雨もようやく明け、夏がやってまいりました。 日本書鏡院会員の皆々さまの中には、夏といえば夏期講習会、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今年の夏期講習会は、記念すべき第五十回を迎えます。楽しみですね。 今月の所感は、会長の書への想い、会長からの皆様へのメッセージとなります。 夏期講習会に参加される方も、参加されない方も、ぜひ読んでいただければと思います 。 *2019年8月号 所感  ******************************************************* 霧雨の降りしきる早朝に、43回忌の祖父の祥月命日に本部隣の海徳寺にあるお墓へ出向いた。 父から会長を譲り受けて二年の月日が過ぎた。 この二年間で何が出来たのだろうかと振り返るが、大きな改革は何一つ出来ていないのでは、と 考える今日この頃である。 中国の書の大家と対峙してきた初代長谷川耕南の字をお手本にして 学んでいる当院の事を、どれだけの人々に、伝えることが出来ただろうか。 いかに一人でも多くの方に、広めていくことが肝要であり、なぜ長谷川耕南の字が素晴らしいかと いうことを伝え、指導 していくことが、自分の使命だと思い、ピーアールしていきたい。 これには私1人だけでは力不足であるのは、重々承知である。 是非会員諸氏が同じ認識のもと研鑽を積んで欲しいと願うと共に、これからの日本書鏡院の発展 に、 手を貸してほしい。 祖父との記憶は残念ながら5歳までしか一緒にいることが出来なかったために、旧宅の二階で お稽古をしているのを襖越しに覗いていたこと位しか記憶がない。 いつも人から「素晴らしい字ってどんな字?」とたずねられた時に、小生は端的に「飽きない字が 素晴らしい字」と答える。それは目に優しく、真綿で包んだような温かさがあり、尚且つ内に秘めた ゆる ぎない力強さが感じられる。自信を持って小生にとって祖父の文字から伝わる思いが、 あふれ、素晴らしい字と断言できるからである。 祖父の千字文の中の字や、裏表紙に掲載されてる字を見た時に、予期しない結体であったり想定 しない線があったりと お気づきだろうか。 当教室でお稽古をしている大人の方には、手本